黒漆の艶やかな文字と、表情豊かな木目が美しい天童将棋駒。
将棋のまちならではの華やかで勇壮な春景色に没入する。
将棋のまちならではの華やかで勇壮な春景色に没入する。
日本一の将棋駒産地で楽しむ
約2000本の桜と大迫力の人間将棋
藤井聡太の登場で近年ブームが再燃した将棋。全国シェア9割以上を占め、プロのタイトル戦でも使われる上質な将棋駒を生産しているのが、山形県天童市だ。始まりは江戸時代後期。当時、生活の困窮にあえぐ藩士の救済として将棋駒の生産を奨励したことが、現在まで続く将棋駒産業の礎となったという。そんな天童市の春の一大イベントとして約70年続くのが、天童桜まつりで行われる「人間将棋」。その名の通り、甲冑姿の武者や着物姿の腰元たちが巨大な盤上を動く駒になり、この人間の駒でプロ棋士が対局するユニークなイベントだ。事前に応募すれば駒として参加も可能(今年の受付は終了)。満開の桜を背に繰り広げられる大迫力の対局は、将棋ファンならずともぜひ目の前で楽しんでみたいものだ。
将棋駒には、文字の入れ方によって様々な種類がある。写真は、彫った文字の溝に漆を入れ、木地の高さまで埋め込んだ「彫埋駒」。なめらかな感触が特長の高級品。
舞鶴山山頂の将棋供養塔。将棋のまち・天童市の街中では、将棋に関するオブジェがあちこちで見られる。
天童桜まつり 第70回「人間将棋」
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日時: 4月12日(土)、13日(日) 料金: 無料 会場: 舞鶴山山頂広場 お問合せは、天童桜まつり実行委員会(023-653-1680)まで
天童市の観光情報は、