写真:shige hattori / PIXTA(ピクスタ)
大人の夏の風物詩ともいえる宇治金時は日本が誇る和の氷菓子。
宇治の茶を涼やかに表現した味を歴史とともに味わいたい。
宇治の茶を涼やかに表現した味を歴史とともに味わいたい。
清少納言に導かれた伝統的な夏の涼
最高品質の茶の味を日本最古の御茶屋で
かき氷が初めて文献に現れたのは平安時代中期、清少納言の枕草子だ。氷片を口にした清少納言がその美味しさに気づき、蔦の樹液を煮詰めたものをかけて食べたことが始まりといわれている。その後、豊臣秀吉により宇治の抹茶ときび砂糖をかけた抹茶かき氷が誕生。そこから徳川家康によって餡が添えられ、宇治金時が完成したという言い伝えがある。当時は特権階級だけが食べられる高級品で、庶民には届いていなかった。
現在、宇治金時を扱う店舗は全国各地にあるが、やはり本場の宇治茶を使った味を原点でいただきたい。京阪宇治駅を降りてすぐの場所には創業永暦元年、平安時代末期から24代続く日本最古の御茶屋が存在する。茶室のある店内で古人の愛した宇治金時を舌に溶かしてみてほしい。
宇治茶のはじまりは鎌倉時代。土の質や地形などの自然条件に恵まれていたことから宇治で急速に栽培が拡大し、一級品として贈答に用いられるようになった。
京阪宇治駅を降りるとまず目に入る宇治橋は日本三古橋のひとつ。この東詰に通圓茶屋がある。
通圓茶屋
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住所: 京都府宇治市宇治東内1 交通: 京阪電車宇治駅前・宇治橋東詰 営業時間: 販売部門:9:30~17:30
喫茶部門:10:30~17:30(L.O.16:30)TEL: 0774-21-2243 HP: http://www.tsuentea.com/ ※かき氷の画像は実際の提供商品とは異なります。
写真提供:通圓茶屋、宇治商工会議所
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