TOP MAGAZINE熱視線 ー夢追い人ー 一般社団法人 日本スーパーカー協会 代表理事 須山泰宏スーパーカーこそ我が人生

一般社団法人 日本スーパーカー協会 代表理事 須山泰宏
スーパーカーこそ我が人生

現在日本スーパーカー協会の他に、スーパーカーオーナー同士の親睦を目的にしたSuperCar Club Japanも運営しています。メンバーが約2050人いて、非ディーラー系クラブでは日本最大級です。不動産業では無理ですが、自動車を通してみんなが楽しんでくれることをするなら、一番になれるかもしれない。自動車文化の発展を通して日本を元気にしたい。そのために生まれてきたと、勝手に思っています。

不動産業では日本一になれないけれど、自動車を通して人々が楽しんでくれることなら一番になれるかもしれない。

アストンマーティン2台とジャガー、そしてフェラーリ。
4台のスーパーカーが整然と並ぶガレージで迎えてくれた須山泰宏さん。
須山さんのお話には、スーパーカーに限らない全ての自動車への深い愛情と、スーパーカーを愛する人々への温かい想いが溢れていた。

Text_YUKI KATORI.
Photographs_HISHO HAMAGAMI.

PROFILE

須山泰宏
須山 泰宏(すやま やすひろ)

1964年、神奈川県出身。大学卒業後、カシオ計算機株式会社に入社し、SEとして企業向け業務アプリケーションの設計開発に携わる。38歳で独立し、不動産投資運営会社の経営をしながら、スーパーカー関連の活動も推進。2008年にスーパーカーのオーナーズクラブ「SuperCar Club Japan」を設立。2015年「全日本スーパーカー連絡会」を設立し、2017年に「一般社団法人 日本スーパーカー協会」として法人化。代表理事に就任

スーパーカーがくれた
人生を変える出会い

羨望や嫉妬、憧憬や嫌悪など、スーパーカーにはさまざまな眼差しが向けられるが、須山泰宏さんの人柄に触れれば、そんなネガティブな偏見は吹き飛んでしまうだろう。

「スーパーカーは僕の人生そのもの。これがなかったら今の僕はないし、命の次くらいに大切です。でも、あくまでもモノなんです。モノがあれば幸せかというとそうじゃない。人間はやっぱり人と人とがつながってはじめて幸せを感じるんだと思うんです。一人でドライブするのもいいけど、それだけだと何かもの足りない。スーパーカー好きという揺るぎない価値観を共有する仲間との交流があってこそ楽しいんです」

須山さんの人生は、まさにスーパーカーで変わったという。

「初めてのスーパーカーは27歳の時に買ったフェラーリ ディーノ246GTです。普通に買うと当時で4000万円。普通のサラリーマンでは逆立ちしても買えないので、ボロボロのディーノを紹介してもらって1000万円で買いました。当時乗っていたマツダロードスターを売ったりしてお金を作ってね。最初は一年で直せる予定だったんですけど、結局5年半かかりました。ようやく乗れるようになって、東名で試走していたら、凄いフェラーリがずっと後ろをついてくるんですよ。何だろうなーと思って御殿場で降りたら、まだついてくる。しかたないから路肩に止めたら相手も止まって、『いい車乗ってるね』って(笑)。その方の紹介で『On Line Ferrarista』というフェラーリのオーナーズクラブに入りました。メンバーはほとんどの方が経営者だったりドクターだったりで、こんな世界があるんだって初めて知りました。そこで僕も〝あっち側〞に行かなきゃ! という想いも手伝って、現在も続けている不動産業の経営にシフトすることにしたんです」

スーパーカーで社会と
自動車文化に貢献

18歳で免許を取って以来、須山さんはいくつかの愛好家の交流クラブを運営してきた。そして、現在代表理事を務める日本スーパーカー協会は、単なる愛好家の倶楽部としてではない目的を持っているという。

「日本には自動車メーカーがたくさんあるのに、若者の自動車離れが止まらないし、欧米に比べて日本の自動車文化はかなり遅れているのが現状です。この状況を少しでも改善したいという想いで、この協会を運営しています。主な活動は、ジャパンモビリティショーにブース出展したり、TOKYO SUPERCAR DAYというイベントを開催したり、スーパーカーを見て触れて楽しんでもらえる機会を提供しています。最近では、一緒に協会を立ち上げた一般社団法人 公民連携推進機構理事を務める山里真元さんを中心に、全国の自治体と連携して地方創生の一環としてもイベントを開催しています。スーパーカーを通じて自動車に興味を持ってもらって、日本の自動車文化や産業を、もっと元気に盛り上げたいですね。スーパーカーには、それを実現できる大きな魅力があると思っています」

 

  • 須山さんご自身で一から造ったというガレージには、宝物である4台のスーパーカーが並ぶ。須山さんご自身で一から造ったというガレージには、宝物である4台のスーパーカーが並ぶ。
  • 日本スーパーカー協会を共同で立ち上げた山里真元さん(右)と。日本スーパーカー協会を共同で立ち上げた山里真元さん(右)と。

SuperCar Club Japan のイベントにて
SuperCar Club Japan のイベントにて

一般社団法人 日本スーパーカー協会
(外部サイト)

※2025年7月1日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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