災害時に〝光る〞存在感、名門ブランドが手掛けた日本限定モデル
Texts_SAYAKA NAGASHIMA. Photographs_HIDE NOGATA.
かつて「十徳ナイフ」と呼ばれた携帯用ツールは、今では10以上の機能を持つマルチツールとして進化を続けている。VICTORINOX(ビクトリノックス)の「エマージェンシーツール ハントマンライト」は、その用途を非常時にも広げた一本だ。
VICTORINOXは、1884年にスイス・イーバッハで刃物工房として創業した。1891年にスイス陸軍にソルジャーナイフを納入したことが転機となり、1897年には現在のマルチツールの原型となる「オフィサーナイフ」で特許を取得。現在は、マルチツールを中心にビジネス&トラベルギア、腕時計、カトラリーなど多彩な製品を展開している。
同社のマルチツールの中でも特に人気が高いのが、15種類の機能を備えた「ハントマン」だ。伝統的なオフィサーナイフの系譜を受け継ぎつつ、ハサミやノコギリを加えることで、アウトドアや日常生活の幅広いニーズに応えながら進化を遂げてきた。
このハントマンをベースに、防災に特化した機能を付加した日本限定モデルが「エマージェンシーツール ハントマンライト」だ。最大の特徴は、停電時や暗所での使用を想定した蓄光ハンドルの採用とLEDライトの搭載で、さらに火起こしツールも内蔵する。別途ホイッスルも付属し、非常時に役立つ23もの機能を備えているのだ。
伝統の「クロスアンドシールド」のロゴは、品質と信頼の象徴。日常に寄り添いながら、〝もしも〞の時には、手元にあることの心強さを実感させてくれる存在だ。
蓄光ハンドルで暗所でも見つけやすく、停電時にはLEDライトが活躍。軽量・コンパクトながら、実用性は申し分ない。
緊急時に自分の居場所を知らせるホイッスルも付属。