横浜グルメバトン

横浜グルメバトン VOL.14

九つ井 | 栄区 田谷町

ISSUED | 2019.06

ゆったりとした時の中 素材そのものの美味しさを五感で味わう贅沢

「中国料理 嘉宮」の阿部義昭さんから バトンを受け継いだのは、横浜の南、大船からも近い「九つ井」本店の鈴木正見さん。古民家風の非日常空間で、旬の味を堪能する。

PROFILE

 
鈴木 正見さん

神奈川県出身。アルバイト先の店長が蕎麦を打つ姿に憧れ、蕎麦打ち職人を目指して、調理師専門学校で日本料理を学ぶ。卒業後、平成5年に「九つ井」に入社し、本店にて蕎麦打ちの技術を習得する。その後は各支店において経験を積み、10年ほど前に再び本店へ。本店調理長を務め、現在に至る。

 手打ち蕎麦や懐石料理、炭焼ステーキなどで知られる日本料理の名店「九つ井」。横浜駅や二子玉川駅近くにも店舗があるが、ここ栄区田谷の本店と大和市下鶴間にある大和店の佇まいはまた別格だ。入口の茅葺き門の向こうには静謐な竹林の小道が続き、一気に非日常空間へといざなってくれる。

「味はもちろん見た目や香り、雰囲気など、全てで料理を楽しんでいただきたいと思っています」と語るのは、本店調理長を務める鈴木さんだ。その粋を堪能するには、ぜひ敷地内に点在する離れに足を運びたい。新鮮な海の幸、山の幸を炭火焼きでいただく、いろり焼きのコースが人気だ。

「とくにいろり焼きのようなシンプルな料理は、素材の良し悪しが味にダイレクトにあらわれてしまいます。それだけに、食材選びには一切の妥協はできません。こだわりの黒毛和牛をはじめ、地元の朝採れ野菜など、しっかりと自分の目で見て厳選するようにしています」。

 毎朝手打ちする蕎麦も、蕎麦粉選びからこだわり抜く。25年以上の経験を持つ鈴木さんだが、「蕎麦の喉越しと香りは、いわば対極にあるもの。いろいろな蕎麦粉を試しながら、ギリギリの一番良いバランスを常に模索しています」と語る。

 本店には陶芸工房とガラス工房を併設しており、料理の器や灯り、オブジェなどは全て自家窯で制作されたものだ。一品のためだけに器の制作を依頼することもあるといい、「器も料理の一部」というもてなしの精神が感じられる。

 パチパチと音を立てるいろりを囲めば、自然と笑顔や会話が広がる。大切な人との時間を、ゆったりと贅沢に過ごせる店だ。

鈴木さんの一日は毎朝の蕎麦打ちから始まる。熟練の技で打ち上げる、喉越し良く風味豊かな二八蕎麦。

RESTAURANT INFO 店舗情報

  • 九つ井 本店 (ここのついど/栄区 田谷町)

    住所: 横浜市栄区田谷町1319▶︎MAP
    電話番号: 045-851-6121
    営業時間: 11:30~22:00(L.O.テーブル席21:00 離れ20:30)
    休業日: 月曜日

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