
横浜グルメバトン VOL.16
隠れ里 車屋 | 藤沢市城南
ISSUED | 2019.08

特別な空間で味わう目にも鮮やかな料理の数々と春夏秋冬の雅
「鎌倉 御代川」の入江伸也さんからバトンを受け継いだのは藤沢の日本料理店「隠れ里 車屋」の松田久雄さん。美しい調和ともてなしの心に日本料理の粋を見る。
PROFILE


松田 久雄
さん
1964年、北海道生まれ。料理人の仕事に憧れ1980年札幌車屋に入社。その後銀座車屋に移ってさらに腕を磨き、1993年「隠れ里 車屋」のオープンと同時に同店へ。現在は調理長として、「本物の食材を本物の技術で食する日本料理」を提供するべく、味はもちろん盛付けや季節感にもこだわった料理に力を注ぐ。
新湘南バイパス藤沢ICからほど近く、自然豊かな丘陵に抱かれて「隠れ里 車屋」はある。上質な数寄屋造りの店内に足を踏み入れると、眼前には美しい日本庭園が広がる。しっとりとした静けさが漂う空間は、まさに「隠れ里」の名にふさわしい。
訪れる客のほとんどが利用するという会席は、月ごとに献立が変わる。「山海の旬の食材をふんだんに使い、その時季ならではの美味しさを味わっていただきたいと思っています」と語るのは、調理長の松田久雄さんだ。繊細な味付けが映える料理だからこそ、素材選びには一切の妥協はできないという。見た目も楽しめるよう器や盛付けにもこだわり抜き、料理と一体となって季節感を演出する。
「とくに会席料理の場合は、バランスと流れが大切です。どんなに美味しい料理でも、同じような味ばかりが続いては飽きてしまうでしょう。甘みのあるもの、酸っぱいもの、肴ものなどをメリハリよく織り交ぜ、最後の一品まで満足していただけるよう工夫しています」
修業時代には味付けを厳しく教えられ、「そのおかげで今の自分がある」という松田さん。伝統を守りながらも新しいものを取り入れ、四季折々の恵みと優美さを皿の上に表現している。「お客様が『美味しかった』と言ってくださるのが何よりの幸せ。今までもこれからも、目指すものはその一点です」
座敷やダイニングなどすべての席からは庭を一望でき、夏には緑、春は桜、秋は紅葉と、訪れる度にさまざまな表情で迎えてくれる。とっておきの料理とともに、日々の喧噪を忘れ、心癒されるひとときを堪能したい。

器や盛付けも料理の一部。毎月変わる献立を楽しみに訪れる常連客も多い。
RESTAURANT INFO 店舗情報
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隠れ里 車屋 (かくれざと くるまや/藤沢市城南)
住所: 藤沢市城南2-9-13▶︎MAP 電話番号: 0466-35-8111 営業時間: 平日11:30~14:00(L.O.) 土日祝11:30~15:00(L.O.)/ 17:00~21:30(L.O.20:00) 休業日: 12月30日~1月1日
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