TOP MAGAZINE特集 世界で人気上昇中 エリアトラウトフィッシングのすすめ

世界で人気上昇中 エリアトラウトフィッシングのすすめ

「釣りを知らないことは人生の楽しみの半分を知らないことだ」
「永遠に幸せになりたかったら、釣りをしなさい」

これらは古来世界各地に伝わっている釣りにまつわる諺だ。

自然と対峙し、道具を工夫し腕を磨き、魚との駆け引きを楽しむ。
釣りという行為には、人々を魅了する嗜好性とともに、人生の哲学にも通じる奥深さがあるのだ。
今回は、そんな釣りの世界で今熱い注目を集めている「エリアトラウトフィッシング」について紹介する。

エリアトラウトフィッシング イメージ

初心者でも快適・安全、しかも釣果が期待できるエリアトラウトフィッシング

ひと口に釣りといっても、対象魚によって釣り場や道具、釣り方は実にさまざまで、初心者にはハードルの高いものもある。
今回紹介するエリアトラウトフィッシング(管理マス釣り)は、初心者でも気軽に釣りの醍醐味を楽しめることから、今、注目度上昇中のスポーツフィッシングだ。
その魅力について、管理マス釣り場として人気の「那須白河フォレストスプリングス」の須藤純一さんに話を伺った。

那須白河フォレストスプリングス サブマネージャー 須藤純一さん
那須白河フォレストスプリングス サブマネージャー
須藤純一さん

1977年群馬県出身。小学校の頃に釣りを始め、フナやコイ、ブラックバスなどを経験。
大人になってからは渓流でのトラウト系ルアーフィッシングに熱中する。
那須白河フォレストスプリングスでは仕事の合間に、初心者に釣り方を教えることも。

溜池や区画された河川に放流された魚(主にニジマス)を、小魚や虫などに似せたルアー(金属やプラスチック製の擬似餌)で釣るエリアトラウトフィッシング。ルアーを投げ、ロッドやリールでルアーを操り、魚を誘うというゲーム性の高さが人気の理由だ。

「釣り場には常にフレッシュな魚がたくさんいるため、初心者でもヒットが期待できます。ひとたび大物がかかれば、強烈な引きがあります。リールのドラグ(ラインが切れないように出ていく機構)が、ジリジリ〜ッと鳴る音は胸が高まります」と、須藤さんは語る。

手軽さで言えば漁港や堤防、砂浜なども人気は高い。しかし、昨今は地元漁師やサーファーとのトラブルや、立ち入り禁止の場所が増えている。また、海釣り公園では「人が多すぎて魚が釣れない」「竿を思い切り振れない」といった声も聞く。そうしたネガティブな要素が無く、初心者でも安心して楽しめることもエリアトラウトフィッシングの人気の理由だ。さらに、「自分で釣った魚をさばいて食べる」という釣りの大きな楽しみも、高い確率で釣果が期待できるので、容易に叶えられるのだ。

ここで一つ断っておきたいのは、エリアトラウトフィッシングは決して初心者だけが楽しむ釣りではないということ。狙い通りに魚を釣り上げる技術を磨くために、上級者が利用することも多く、なかには世界大会への出場を目指し、腕を磨きに連日通う強者もいるそうだ。

初心者から上級者まで、釣りを安全かつ快適に楽しめるエリアトラウトフィッシング。この夏ぜひ経験していただきたい。

エリアトラウトフィッシングの特徴

手軽にルアーフィッシングを楽しめるエリアトラウトフィッシングは、ここ最近人気が急上昇している。整備された釣りエリアと充実した施設、なによりたくさんの魚が放流されていることが人気の理由だ。

釣り場

理由1|釣り場が広い!

釣り場

一部の「河川型・渓流タイプ」を除き、ほとんどの釣り場は前後左右に十分なスペースがある。他の釣り人とラインが絡まったり、周りの障害物にルアーを引っかけたりといったトラブルが少なく、初心者にも安心だ。

理由2|施設が充実!

プロショップ
施設内観

ほとんどの釣り場には、トイレやレストラン、プロショップなどが設けられている(写真は那須白河フォレストスプリングス)。また、釣り道具のレンタル、釣り教室といったサービスがある施設も。

プロショップ
施設内観

放流されたマス類

理由3|魚がいっぱい!

放流されたマス類

釣り場には養鱒場で適切に育てられたマス類(主にニジマス)が、定期的に放流されている。限られたエリアにフレッシュな魚がたくさんいるので初心者でも釣果を楽しめ、上級者には数の追求では無く技術を磨く場として人気だ。

Chack!
ターゲット(釣れる魚種)

エリア“トラウト”フィッシングという名の通り、釣れる魚はトラウト(マス)系だ。ニジマスがメインとなるが、渓流の宝石と呼ばれるヤマメや、茶色に黒や赤い斑点が特徴的なブラウントラウトなども狙える。ターゲットを絞って釣るのも、エリアトラウトフィッシングの醍醐味だ。

ニジマス
ヤマメ、ブラウントラウト

ニジマス(写真左)は20~40cm、ヤマメ(写真右上)は20~30cmが多い。ブラウントラウト(写真右下)は50cm以上の大物がかかることもある。

ニジマス(写真上)は20~40cm、ヤマメ(写真中)は20~30cmが多い。ブラウントラウト(写真下)は50cm以上の大物がかかることもある。

エリアトラウトフィッシングの釣り場

“釣り場”にはいくつかのタイプがある。大きく分けると、溜池に魚を放している「池型」と、自然の川を区画しそこに魚を放流する「河川型」の2つだ。特殊な例として、シーズンオフの街中のプールに魚を放して釣らせる「プール型」もあるが、やはり自然の中で楽しめる池型や河川型をオススメしたい。

エリアの種類

池型

大池タイプ

広くて水深のある池は、魚が集中するポイントを見極めるのが難しい。その代わり、大物が釣れるという醍醐味がある。

小池タイプ

都心に近いエリアは、小さくて浅い小池タイプが多い。小型のニジマスが集中するため、初心者でも数釣りを楽しむことができる。

河川

本流タイプ

広い河川をほぼ四角形に区画し、そこに魚を定時刻に放流する。放流するタイミングに合わせれば、初心者でも爆釣が期待できる。

渓流タイプ

自然の渓流に近いエリアに魚を放流。深い淵や流れが速い瀬、滝の落ち込みなど、ポイントに合わせた釣りの醍醐味を満喫できる。

池型

開放的な池型

地方の広大な敷地を利用した池型などの釣り場は、前後左右に余裕があるので安心してロッドを振ることができる。初心者には広さを利用して、ルアーを投げる練習にも最適。

河川

自然に近い河川型

本流タイプも渓流タイプも自然の”川の流れ”があるため、放流されたニジマスが元気なのが魅力。また、河川敷で釣った魚を焼いたり、バーベキューを楽しめる場所もある。

エリアトラウトフィッシングのオススメスポット

初心者からベテランまでスポーツフィッシングが楽しめるとあって、ここ数年全国にさまざまな釣り場がオープンしている。ここでは首都圏近郊でオススメの施設を紹介しているが、自身のスタイルや条件に合わせて、好みの釣り場をみつけよう。

那須白河フォレストスプリングス

那須白河

フォレストスプリングス

那須白河フォレストスプリングス

福島県西白河郡西郷村小田倉字金子石16
Tel 0248-25-3535
http://shirakawa.forest-springs.com

豊かな自然に囲まれたフィールドは、まるで北米やヨーロッパの湖にいるかのよう。そんな美しい環境のなかに3つの大きな池とシャローエリア(浅瀬)があり、初心者から上級者まで存分に楽しむことができる。ニジマスの他、スティールヘッドやブルックトラウトなど、創業80年の運営会社が育てたコンディション抜群のトラウトが自慢だ。

那須白河フォレストスプリングス

◯営業時間/7:00~18:00(4~9月)、7:00~17:00(10~3月)
◯料金/一日券:大人男性¥5,000、女性・中学生¥3,500、小学生以下¥2,500(いずれも税込。持ち帰り10尾まで)。
*半日券(持ち帰り5尾まで)、道具レンタルもあり。

奥多摩フィッシングセンター

奥多摩

フィッシングセンター

奥多摩フィッシングセンター

東京都青梅市御岳2-333
Tel 0428-78-8393
http://www.okutama-fc.co.jp/okutama_fc_esa.html

ここの魚は多摩川の強い流れの中で育っているためコンディションが良く、引きが強いのが特徴。本流の釣りが楽しめる「ストリームエリア」、大小5つの「ポンドエリア」、入門者や家族向けの「初級者エサ釣り場」に分かれており、レベルに応じて場所を選ぶことができる。放流は毎日エサ釣り2回、ルアー釣り1回だが、来場者に応じて追加放流もある。

奥多摩フィッシングセンター

◯営業時間/7:00~16:00(3月~11月)、7:30~16:00(12月~2月)
◯休業日/12月29日~翌1月2日
◯料金/一日券:大人男性¥4,000、女性・高校生以下¥3,500(いずれも税込。持ち帰りはレギュラーサイズ10尾まで。40cm以上は1尾まで)。
*午後券、道具レンタルもあり。

都心からアクセスが便利な
エリアトラウト・スポット

BerryPark in FISH ON! 王禅寺
(池型/小池タイプ)
神奈川県川崎市麻生区王禅寺1227-2
Tel 044-959-0037
https://www.fishon-oz.jp
小型魚の池・中型魚の池・大型魚の池と、レベルや目的に応じて釣る場所を選ぶことができるのが嬉しい。
リヴァスポット早戸
(河川型/本流タイプ)
神奈川県相模原市緑区鳥屋3627
Tel 042-785-0774
https://www.hayatogawa.com
丹沢山塊蛭ヶ岳を水源とする早戸川の清流を利用。一般釣場のほか、仲間で区画を専有できる「団体貸切釣場」もある。
川場キングダムフィッシング
(池型/大池タイプ)
群馬県利根郡川場村大字川場湯原546
Tel 0278-52-2002
http://kawaba-kingdomfishing.com
クラブハウス正面に広がる約7,000平方メートルの池には、薄根川から水を引き込む。魚の活性が高いのが魅力だ。
奈良子釣りセンター
(池型/小池タイプ、河川型/本流タイプ・渓流タイプ)
山梨県大月市七保町奈良子10
Tel 0554-24-7636
https://www.narago.jp
自然渓流の趣そのままの渓流エリア、釣りやすく整備された流水エリア、大小2つの池の計4つのエリアで釣りができる。

エリアトラウトフィッシングの季節

エリアトラウトフィッシングで釣るマス系の魚は、基本冷たい水を好むため、水温が上がるこれからの季節や夏場は、常に水の流れがある河川型の釣り場がオススメだ。また、冷たい湧水を利用した池型の釣り場も狙い目だ。どちらにしても気温が高くなる日中は避け、早朝や夕方に利用するのがいいだろう。

魚の活性が高くなる水温8〜15℃は、動きが目立つスプーンやミノーを使うとよく釣れる。桜の時期は、白やピンク系が効果的だ。 水温が上がる夏は、湧き水や地下水を利用しているエリアを選ぶといい。軽めのルアーを使い、水面近くをゆっくり引くのがコツ。 トラウト類の適水温に安定する秋は、好釣果が期待できる。魚の活性が高まるので、いろいろなルアーを試しながら楽しめる。 急激に水温が下がると、魚は水温が安定している底付近に集まりやすくなる。深く潜るルアーで、底を丹念に探るといいだろう。

エリアトラウトフィッシングのルアー(擬似餌)

マス類が好んで捕食する小魚や虫などに似せたルアーは、多種多様だ。そのなかでも金属製のスプーン、ぴょこぴょこした動きが特徴的なクランクベイト、小魚の動きで誘うミノーの3種は必須。それに“お助けルアー”と呼ばれている、トルネード系があると心強い。水温・水質・天候によってヒットするタイプや色、サイズが違ってくるため、状況に応じて最適なルアーを見つけていくのも楽しさの一つだ。

  • クランクベイト

    クランクベイト

    ボディ先端のリップが水の抵抗を受け、ぴょこぴょことした動きで魚を誘う。巻いてくる途中でリップを底や障害物にぶつけ、イレギュラーなアクションを与えることで大物にアピールする。クランク33 Une-R(那須白河フォレストスプリングス限定カラー)¥1,650(税込)

  • スプーン

    スプーン

    金属製なのでよく飛び、自重で沈下するためさまざまな水深(魚の泳層)を探ることができる。一定の速度で巻いていくと、カーブしたボディがゆらゆら動き、魚の捕食本能を刺激する。サテライト.ウルトラベスパ(那須白河フォレストスプリングス・オリジナルカラー)¥640(税込)

  • トルネード

    トルネード

    螺旋状のワイヤーにビーズを通した特殊なフォルムのルアーは、「スパイラル」「ドラゴン」とも呼ばれる。ゆっくり巻くだけで発生する螺旋波動が、猛烈にトラウト類を誘惑する。海鱒スパイラルPro(那須白河フォレストスプリングス限定カラー)¥990(税込)

  • ミノー

    ミノー

    トラウト類が好んで捕食する小魚に似せたルアー。巻いてくるとボディ先端のリップに水の抵抗を受け、弱った小魚のように泳ぐ。途中でロッドアクションを加え、イレギュラーな動きを演出すると効果的だ。ブラストイットミノー66Sボーン ¥1,980(税込)

*写真のルアーの問合わせ:那須白河フォレストスプリングス
Tel 0248-25-3535
http://shirakawa.forest-springs.com

エリアトラウトフィッシングのタックル(道具)

エリアトラウトフィッシングでは軽いルアーを投げ、ルアーを巧みに操り、魚の繊細なアタリを察知し、大物の強い引きに対処しなければいけない。良い釣果を得るためにはタックル(道具)、特にロッドとリールは非常に重要になってくる。今回は100年以上の歴史を持つ世界的な老舗釣具ブランド、アブ・ガルシアの人気モデルを紹介する。

アブ・ガルシア マスビートⅣ MBES-602LS

アブ・ガルシア マスビートⅣ MBES-602LS ¥12,100(税込)

アブ・ガルシア ディプロマット DPMS-612ULS

アブ・ガルシア ディプロマット DPMS-612ULS ¥38,500(税込)

ロッド

釣り場の広さやタイプで、ロッドの長さを選択。広い池や河川の本流ではロングキャストが必要となるため6〜7フィートのロッドを、渓流タイプでは取り回しの良い5フィート台のショートロッドがオススメだ。軽いルアーをしっかり投げたり、確実に大物とファイトするためにも、エリアトラウトフィッシング専用のロッドを選びたい。

アブ・ガルシア レイレックス スピニング 2000SH

アブ・ガルシア レイレックス スピニング 2000SH ¥18,700(税込)

アブ・ガルシア ロキサーニ エスピー 2000SH

アブ・ガルシア ロキサーニ エスピー 2000SH ¥25,300(税込)

リール

エリアトラウトフィッシングでは何回もルアーを投げる必要があるため、なるべく軽量なリールが望ましい。極細のライン(初心者は3〜4ポンドのナイロンラインが使いやすい)で大物とやり取りするので、ドラグ(魚の引きに応じてラインが出ていく機構)の性能も重要だ。

*ロッドとリールの問合せ :ピュア・フィッシング・ジャパン(アブ・ガルシア)
https://abugarcia.jp

※2026年6月2日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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