目の前に広がる大海原と、頬をなでる爽やかな潮風。
目的地への移動時間さえもが、くつろぎの時間になる。それがクルーズの醍醐味だ。
まるで自宅のように寛げる自分だけの居場所が用意され、さりげなく行き届いたもてなしに身を委ねながら、気のむくままに時を過ごす。ゆっくりと、人生の呼吸を整えるように旅をする。そんな夢のひとときをかなえるのが、三井オーシャンクルーズだ。
全室スイート仕様の客室に、にっぽん丸で培われた美食の系譜、そして乗客一人ひとりに目が届くスケールならではの細やかなもてなし。
居心地のよさと上質さを備えた、「スモールラグジュアリー」な船旅を、心ゆくまで楽しみたい。
大人の心を静かに満たす
スモールラグジュアリークルーズ
「クルーズ船の旅」と聞くと、煌びやかな内装に華やかなエンターテインメントなどを備えた大型の豪華客船を思い浮かべる人は多いだろう。しかし今、クルーズ船の世界でもより上質でプライベート感の高い空間、画一的ではない特別なサービスなど、体験の質と密度を高めた「スモールラグジュアリー」のニーズが高まっているのをご存じだろうか。華やかさの追求よりも、パーソナライズされたサービスやゆとりある付加価値体験にこだわる船旅。そんな特別な旅を提案しているのが、貨客船時代から140年以上にわたり船旅を提供してきた商船三井クルーズだ。
同社は日本のクルーズシーンを牽引してきた「にっぽん丸」の運航を通じて、こだわりの食事、細やかなもてなし、そして安心・安全な航海を支える知見を培ってきた。にっぽん丸は今年5月に惜しまれつつ約35年の歴史に幕を下ろしたが、その経験や思想は、同社のラグジュアリークルーズブランド「三井オーシャンクルーズ」のフラッグシップとして2024年に就航した、「MITSUI OCEAN FUJI(以下、三井オーシャンフジ)」にも連綿と受け継がれている。
全長約198m、客室229室、定員458名というクルーズ船としてはコンパクトな船体を持つ一方、客室は全室オーシャンビューのスイート仕様で、乗客数に対する乗組員の割合も比較的高いため、必要なときに自然と手が差し伸べられる絶妙な距離感でのサービスが提供されるのだ。
もちろん、静かに寛ぐだけの船ではない。船内では船上のエンターテインメントを世界で数多く手掛けてきたベリンダ・キング社によるショーのほか、スパ&ウェルネス、プール、バーやラウンジなど、航海中の穏やかな船内時間に彩りを添える設備・サービスが整う。加えて、飲み物や食事、乗船中のサービスの多くが料金に含まれるオールインクルーシブのため、細かな支払いに煩わされることなく過ごせる。



移動の時間さえも上質に
もてなしが息づく、全室スイート仕様の客室
三井オーシャンフジのもてなしの精神は、乗客が長い時間を過ごす客室の設えにも表れている。全7タイプの客室は、すべてオーシャンビューのスイート仕様で、その約9割にプライベートベランダを完備。洗面台を2つ設け、ウォークインクローゼットも備えるなど、数日にわたる航海でも暮らすように快適に過ごせる心配りが、随所に息づいている。また、三井オーシャンクルーズの世界観を表現した天然精油100%のオリジナルフレグランスも、船内での時間をやわらかく彩る。
なかでも格別の滞在をかなえるのが、上位ランクに位置する5種類のスイート「三六(サンロク)スイート」だ。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」にちなんで名づけられたこのスイートは、リビングと寝室を分けたゆとりある空間を備える。さらに、バトラーが荷ほどきや荷造りはもちろん、寄港地観光ツアーやレストラン、スパの手配などを担う。希望に応じて客室でカクテルを仕立てることもあり、乗客の好みや過ごし方に合わせて、船上での滞在をさりげなく整える。
ゆとりある空間と、一人ひとりに寄り添うもてなし。それらが相まって、まさにラグジュアリークルーズならではのゆとりの場所が形づくられている。



大きな窓とベランダを備えた「ペントハウススパスイート」。スパ&ウェルネス木霊直結の特別な客室だ。
「ペントハウススパスイート」の寝室。全客室のベッドは希望に応じて、2台を寄せてハリウッドツイン仕様で利用できる。
三六スイートの乗客にサービスを提供するバトラー。船上での時間を一貫して支える、心強い存在だ。
全客室で24時間利用できるルームサービス。三六スイートでは、ダイニングの料理を客室で味わうこともできる。
こだわりの一皿も、寛ぎの一杯も
思いのままに楽しむ洋上の美食
洋上の旅をひときわ豊かにしてくれるのが食の時間だ。「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」という基本を大切に、季節や寄港地とのつながりを感じられる料理を丁寧に届ける。メインダイニング「ザ・レストラン 富士」では、本格的な和食をはじめ、厳選された料理をフルサービスで味わえる。もちろん、オールインクルーシブで支払いの手間はなく、営業時間内であれば時間を選ばず利用できるのも嬉しい。そして、フランス料理のレジェンド三國清三シェフ監修のスペシャルダイニング「北斎 FINE DINING」では特別なコースメニューも楽しめる。料理と酒をゆっくりと味わい、食後も急かされることなく余韻に浸る。そんな時間の豊かさも、この船ならではのもてなしだ。








日本を巡る新たな船旅が花ひらく
「MITSUI OCEAN SAKURA」就航
2026年9月、三井オーシャンクルーズの新たな一隻として、「MITSUI OCEAN SAKURA(以下、三井オーシャンサクラ)」が就航する。
「日本の美しい船旅」をコンセプトに小回りの利くコンパクトな船体を生かして、日本の津々浦々を巡る。惜しまれつつ引退した「にっぽん丸」の寛ぎと温かなもてなしに、この船ならではの食のこだわりと上質な設えを融合させ、日本の美しさを再発見する旅を提案する。
三井オーシャンフジが海外の寄港地を1カ所以上含む中長期的な航路を巡るのに対して、三井オーシャンサクラは日本国内のショートクルーズを中心に展開する。船体は三井オーシャンフジと同型の姉妹船で全長は200m以下。小さな港や離島、湾内にも入りやすく、その機動力の高さを遺憾なく発揮する。瀬戸内海をはじめ、沖縄や北海道の離島、歴史ある港町など、大型船では訪れにくい、まさに日本を再発見する旅を提案してくれるのだ。
客室タイプや船内設備・サービスは三井オーシャンフジとほぼ同一だが、一部に本船ならではの趣向が加わる。その一つがグランドプールの傍に新設された、服を着たまま利用できる足湯。潮風を感じながら、ほっとひと息つける寛ぎの場だ。そして、食の空間には寿司や小皿料理、日本酒を楽しめる有料のスペシャルレストラン「寿司バー潮彩」が加わる。数貫だけを気軽につまむもよし、カウンター越しにシェフとの会話を楽しみながらゆっくりと過ごすも自由だ。夕食後にはバーとして営業され、一日の締め括りのひとときを過ごすのもいい。
船内では、寄港地の風土や歴史に結びついた講座など、日本を再発見するイベントやプログラムも用意される。船内で寄港地への理解を深めてから上陸することで、風景や文化との出会いはいっそう豊かなものになる。単に寄港地を巡るのではなく、その土地の物語を携えて歩く。それが、三井オーシャンサクラが提案する旅のかたちだ。
三井オーシャンサクラでは、1泊2日や2泊3日の短期日程のクルーズも用意され、「週末に気軽な船旅を楽しむ」という新しい旅のスタイルが提案される。三井オーシャンフジとも通じる寛ぎに三井オーシャンサクラならではの新たな趣向を加えて、三井オーシャンクルーズが提案する「日本の美しい船旅」は、さらに多彩に広がっていく。


新設される「寿司バー潮彩」。職人が目の前で仕立てる寿司を一貫から気軽に味わえる。

寄港地の魅力を深く味わう
心に残る2つのツアー
三井オーシャンサクラでは、多彩な寄港地の魅力を存分に味わえるよう、追加代金不要と有料の2タイプの寄港地観光ツアーを用意する。さらに、有料ツアーには代表的な観光地や名所などを巡る定番ツアーと、伝統芸能の貸切公演や専門ガイドと巡る体験型のプレミアムツアーがある。どちらも「日本の美しい船旅」にふさわしい、心に残る体験が楽しめる。
三井オーシャンサクラ 船長
二宮悟志氏
培ってきた心づくしを、この一隻に
三井オーシャンサクラで特別な旅を
商船三井客船時代から複数の客船に携わり、安全を最優先に運航してまいりました。また、安全と同様に大切にしているのが、お客様に心から楽しんでいただける船旅の提供です。クルーズ船にはそれぞれ個性があり、その特徴を生かした運航を行うことが重要だと考えています。三井オーシャンサクラは、にっぽん丸やふじ丸と同様にコンパクトで機動力のある船です。この船だからこそご案内できる、日本国内はもちろん、世界各地の美しい場所へお客さまをお連れできると確信しております。船上から眺める景色には、思いがけない出会いや驚きがたくさんあります。三井オーシャンサクラの船内で皆さまをお迎えできる日を、心より楽しみにしております。