TOP MAGAZINEグルメバトン Sincère | 北参道

東京グルメバトン VOL.63

Sincère | 北参道

発行: 最終更新日:

伝統的なフランス料理に遊び心を加えて皿の上に描き出す

「L’EAU」の清水崇充さんからバトンを受け継いだのは北参道のフランス料理店「Sincère」の石井真介さん。 クラシックなフランス料理を独自の発想で表現する。

Words_TOMOMI KATO
Photographs_KIYOSHI TSUZUKI

Profile

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石井 真介さん

1976年生まれ、東京都出身。「オテル・ドゥ・ミクニ」「ラ・ブランシュ」を経て渡仏。本場の星付きレストランで修業を積み2004年帰国。その後は「フィッシュバンク東京」スーシェフ、「レストランバカール」シェフを務め、2016年「Sincère」を開く。日本の海と水産資源を守る「Chefs for the Blue」の活動にも注力。

 北参道駅からほど近い閑静な住宅街。階段を降りると、開放的な中庭の向こうに、深い森の中を思わせるアースカラーを基調とした店内が広がる。

 オーナーシェフの石井真介さんは、「オテル・ドゥ・ミクニ」「ラ・ブランシュ」といったフランス料理の名店を経て渡仏。フランス修業時代に得た学びを「料理を楽しむこと」と語る。
「現地では、誰もが皆、肩肘張らずにワイワイとお酒を飲みながら料理を楽しんでいる。それこそがフランス料理の本質であり、魅力だと感じました」

 クラシックなフランス料理をベースとしながらも、心弾むような楽しさを届けたい――。その思いは料理にも表れている。例えば、伝統的なフランス料理である魚のパイ包み焼きを、日本で馴染み深い鯛焼きの形にアレンジ。その意外性と可愛らしさに思わず笑みがこぼれる。とは言え、ホタテのムースを詰めた花ズッキーニと2種のソースを添え、味わいはあくまでもクラシックだ。
「フランスにも日本と同じように四季の移り変わりがあり、季節の食材があります。それをそのまま再現するのではなく、ストーリー性を大切に、日本だからこそ味わえるフランス料理を提供したいと思っています」

 石やサンゴをイメージしたショープレートに隠されたメニュー表には、その日の料理が物語のように綴られている。また、店内のほぼ全てのテーブルはオープンキッチンが見えるように配置され、ライブ感とともに料理を堪能することができる。一品一品の味わいはもちろん、コースの組み立て、演出、サービスに至るまで、心から寛ぎ楽しめるひとときを過ごせるだろう。

Sincèreオーナーシェフの石井真介さん

日本の旬の食材を活かし、伝統的なフレンチの技法で調理。作った料理は自らテーブルに運び、直接客と対話をする。

RESTAURANT INFO 店舗情報

 

※2022年1月24日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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