
【インタビュー】原田知世
ISSUED | 2020.10

短編小説の主人公を演じるように歌う
カヴァー・アルバムの第3弾をリリースする原田知世さん。
仕事とプライベートのこれまでとこれからについて聞いた。
映画『時をかける少女』から37年が経った今も、少女のような可憐さは健在。その秘密は「年齢に囚われず、日々を楽しみながら生きることかな」とにっこり。最近は、昨年から習い始めたというカリグラフィー(西洋書道)に没頭する時間がよいリフレッシュになっているという。
「仕事の自分とプライベートの自分、境目がわかり難い仕事ですが、両方の時間を大切に持ち続けてこられたと思います。これからの人生を考えると、プライベートな時間をさらに豊かにしていくことが大切だと思うので、仕事以外にも楽しみを見つけていきたいと思っています」
もうすぐ53歳になる原田さんにとって50代とはどんな年齢かをお聞きした。
「50歳になったら、今まで以上に元気になってきたんです。何でですかね(笑)。新しいことにチャレンジしたいという前向きな気持ちがどんどん沸いてきて、健康面でも40代後半よりも調子がいいんです。これまでは目の前に常に目標があって頑張ってきましたが、最近そういうものから解放されて、気持ちも身体もラクになった気がしていて、ここから先は自分の気持ちにもっと素直になっていくことが大事だと思うので、「これ!」と思うものには臆病にならずにトライしていきたいですね。決して攻めるわけではないけれど、やりたいと思ったら軽やかに乗る。そんな気持ちでいたいなとは思います。ステキな笑いジワが入るように年を重ねていきたいですね。自分の足でしっかり立って、スッキリとした考えを持った人になりたいです」
10月リリースの『恋愛小説3~You&Me』は、そんな原田さんの元気を分け与えてくれるようなカヴァー・アルバムだ。
「新型コロナウイルスの影響で制作を中断したこともあったのですが、プロデューサーの伊藤ゴローさんとメールでやり取りしながら楽曲を作りあげる作業は、今までにない試みだったので楽しかったです。コロナという目に見えない不安に、私自身もデリケートになるところもあったのですが、こんな状況のなかでも音楽に時間を費やす幸せを実感して、あらためてありがたい仕事だと思いました。今回は70年代から90年代の名曲を中心に歌わせていただきました。このアルバムを聴いた方が活気あふれる時代の空気感やご自身の青春時代を思い出して、ワクワクするような気持ちになっていただけたら嬉しいです」
Photographs_TAKASHI TSUBAKI. Text_YUKI KATORI. Hair&Mak&Styling_TOMOMI FUJIKAWA(Figue).
PROFILE

原田知世
長崎県出身。1983年、オーディションで5万7千人の中から選ばれ、映画『時をかける少女』でスクリーンデビュー。以降、女優として数々の作品に出演しながら、歌手としてもコンスタントにアルバムを発表し続けている。高橋幸宏らと結成したバンドpupa(ピューパ)にも在籍。昨年は日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です』で田中圭とW主演をつとめ話題を集め、10月公開予定の出演映画『星の子』での演技も注目されている。ドキュメンタリー番組のナレーションなどでも活躍中。
ボリュームブラウス 39,000円・ワイドスラックス 55,000円/(humoresque〈ユーモレスク〉)ネックレス
65,000円・バングル 37,000円・リング 45,000円 /(SIRI SIRI〈シリシリ〉)※全て税別
INFORMATION

■ 初回限定盤(CD+DVD)3,700円(税別)
■ 通常盤(CD) 3,000円(税別)
■ ゲスト・ヴォーカル 細野晴臣、大貫妙子、小山田圭吾、土岐麻子
初回限定盤特典
■ CD 2019年発表の「冬のこもりうた」の英語詞ヴァージョン
「Winter Lullaby」を追加収録
■ DVD 「A面で恋をして」と「A Doodlin’ Song」のMVを収録
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