TOP MAGAZINE特集 世界が認める極上のホテル&レストラン ルレ・エ・シャトーという贅沢

世界が認める極上のホテル&レストラン ルレ・エ・シャトーという贅沢

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地域に根付いた食文化や伝統、海や畑から食卓に至る過程の環境保護、絶滅危惧種の保存などの継承に尽力し、「贅沢を再定義すること」に成功した施設のみが加盟を許される、食と旅の指標「ルレ・エ・シャトー」。
その「ルレ・エ・シャトー」が厳選した、国内でも指折りのホテルとレストランを楽しむ、そんな唯一無二の旅に出かけよう。
Text_URALACOMMUNICATIONS & FUJICO.

 世界屈指のホテルやレストランのみが加盟を許される組織があることをご存知だろうか。
1954年、フランスから始まった「食とおもてなしによる、より豊かな世界」をキーコンセプトとする世界的会員組織「ルレ・エ・シャトー」。世界のセレブが認める極上のサービス、最高品質の設備、優れた高級料理、独自性、サステナビリティ、そして地に根差したアール・ド・ヴィーヴル = 生活美学を提供できるホテルオーナーやシェフによる個人・家族経営の高級ホテルとレストランのみが加盟できる組織だ。厳格な審査を通過した施設、その国を代表するような、最高峰と呼ばれるにふさわしい施設のみが会員になることを許され、現在は全世界68か国以上の国の580の高級ホテルとレストランが加盟を果たしている。

ルレ・エ・シャトーの価値

「ルレ・エ・シャトー」のメンバーは、ルレ・エ・シャトーが掲げている4つの価値を
大切に守り、より多くのお客様へ提唱していくことを理念として共有している。

ルレ・エ・シャトーの価値

SHARING – 共有
各加盟メンバーの責任者は、自身の情熱を顧客だけでなくスタッフとも共有します。

COMMITMENT – コミットメント
ルレ・エ・シャトーは、その地域に連綿と伝わるおもてなしや料理を更に進化させ、 サステナビリティを追求します。

LOCAL FOCUS – 地域と共存
ルレ・エ・シャトーの加盟メンバーは、彼らの根差す地域や歴史、環境、そして文化を深く理解し、共存することを望んでいます。

HUMANITY – 人間性
各加盟メンバーは、その地域の文化やライフスタイル、そしてその土地に住む人々を尊重しています。

世界が認めた、最高級のもてなし
心奪われる、わずか20の“ものがたり”

ルレ・エ・シャトーの厳しい加盟基準をクリアし、“世界基準のサービス”と認定された日本のホテル&レストランはわずか20軒。その極上の世界を、一部ご紹介しよう。

世界が認めた、最高級のもてなし心奪われる、わずか20の“ものがたり

 ルレ・エ・シャトーに加盟するには、2014年にユネスコで宣言されたルレ・エ・シャトーの20のビジョンに共感し体現すること、その上で厳格な審査を通過する必要がある。20のビジョンには「自然環境への配慮」「漁業資源の保護」「地産地消の推奨」「地方自治体への協力とその発展への貢献」「おもてなしの芸術を極めること」などが掲げられている。地域食材の品質向上への貢献や、地域における食育の推進を行うなど、このビジョンの体現こそが真のホスピタリティに繋がると考えられているのだ。日本では現在、11のホテル・旅館と9つのレストランがその認定を受けている。日本はもちろん、海外からの旅行客からも高い評価を得る、その「極上のものがたり」をぜひ愉しんでみてほしい。

大自然と静寂に癒される全18室の和のリゾート

別邸 仙寿庵 / 群馬県

別邸 仙寿庵/群馬県

仙寿庵のシンボルでもある高さ8m、全長40mにも渡る一面ガラス張りの曲面廊下。昼には緑豊かな広大な庭と谷川岳を望め、夜はライトアップで幻想的な雰囲気を楽しめる。

 約2万5000坪の広大な敷地から名峰・谷川岳を一望できる旅館「別邸 仙寿庵」。山間の静かな環境に佇む建物は、日本の伝統技術と近代的な建築技術が融合され、京土壁、組子障子、江戸墨流しなど日本の美を設えている。1000坪の建物に客室はわずか18室のみ。各客室には源泉掛け流し露天風呂があり、個室の食事処が各々用意されているため、プライベート感が極めて高く、その非日常的な感覚はまさに「極上の域」と言える。
 緑に囲まれた山小屋風の読書ルームで暖炉の火に心を温め、地の物を中心に四季折々の食材を生かした料理で五感を楽しむ。就寝前に聞こえるのは手つかずの自然が奏でる草木がそよぐ音と鳥や虫の声だけ。そんな何ものにも代えがたいひと時のために提供されるサービスに、身も心も委ねてみたい。

  • ルレ・エ・シャトーの価値
  • ルレ・エ・シャトーの価値

住所: 群馬県利根郡みなかみ町谷川614
TEL:0278-20-4141
URL:https://www.senjyuan.jp
1泊 42,000円〜(2名1室1名、税・サービス料、入湯税込、夕・朝食付き)(2022年1月より1泊1名 45,500円〜)

旧閑院宮別邸跡に佇む箱根随一の温泉旅館

強羅花壇 / 神奈川県

強羅花壇/神奈川県

テラスからは、宿泊客が箱根に居ながらも日本の伝統的要素も楽しめるようにと整えられた、別邸の枯山水式庭園と、大文字焼で有名な明星ヶ岳を望むことができる。

 旧閑院宮家の別邸跡に建つ強羅花壇。明星ヶ岳など箱根の自然を凝縮したかのような景色を一望し、静寂の中に聞こえる川のせせらぎ、箱根登山鉄道が奏でるスキール音が旅の非日常感を盛り上げてくれる。「お気に入りの部屋を見つけてほしい」という思いから、巨石が散在していたと言われる強羅の名にふさわしい巨石をくり抜いた露天風呂付きの部屋や、広大な枯山水式庭園が施された別邸など個性豊かな異なるコンセプトの客室が用意され、何度も通う楽しみを与えてくれる。世界の賓客を虜にする京懐石料理に自家源泉を含む豊かな温泉源を持つ露天風呂。加えてSPA、温水プール、フィットネスなど、伝統に加え最新の機能性をも兼ね備えた強羅花壇は、世界基準のもてなしを愉しむにふさわしい場所と言えるだろう。

  • ルレ・エ・シャトーの価値
  • ルレ・エ・シャトーの価値

住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
TEL:0460-82-3331
URL:https://www.gorakadan.com
1泊 58,300円(2名1室1名、税・サービス料、入湯税別、夕・朝食付き)

郷愁誘う茅葺き屋根の宿で究極の長閑さを体験する

忘れの里 雅叙苑 / 鹿児島県

別邸 仙寿庵/群馬県

夜は囲炉裏で温められた振る舞い酒を飲みながら、ゆっくりと過ごすのも雅叙苑ならではの楽しみ方。時間を忘れて、星空を望みながらのんびりするのはいかがだろうか。

 旅館街から少し離れた天降川沿いに佇む、茅葺き屋根の古民家群「忘れの里 雅叙苑」。都会では見ることのできなくなった日本の原風景をテーマに、そのノスタルジックな雰囲気により、まるでタイムスリップしたかのような感覚にとらわれる体験は、多忙な日常を抜け出すのに最適だ。自家栽培の採れたて有機野菜や直営養鶏場で育つ地鶏など、地域で採れた食材で作る薩摩の郷土料理を、囲炉裏のある食事処で頂く。また、かつては湯治場として栄え豊富な湯量を誇る温泉は、客室の露天風呂のほか3つのかけ流しの外風呂を貸し切りでも楽しめる。「この道にわとり優先」と書かれたにわとり行き交う小道に、囲炉裏から漂う煙の香り。「いつかは雅叙苑に」。旅慣れた旅行者にそう言わしめるオンリーワンの贅沢が、この宿にはある。

  • ルレ・エ・シャトーの価値
  • ルレ・エ・シャトーの価値

住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4230
TEL:0995-77-2114
URL:https://gajoen.jp
1泊 32,050円〜(2名1室1名、税・サービス料、入湯税込、夕・朝食付き)

日本の奥深き「美意識」を会席料理で表現し伝える

柏屋 大阪千里山 / 大阪府

別邸 仙寿庵/群馬県

料亭には掘りごたつ式のお座敷からテーブルと椅子が設置された和室、さらに茶室と、全7室ある。全て個室なので、時間を忘れて食事と空間を楽しむことができる。

 大阪郊外の閑静な住宅地に佇む、数寄屋建築の趣ある料亭「柏屋 大阪千里山」。日本文化を表現する茶道の世界観に魅了された現料理長の松尾英明氏が営むこの料亭では、「まるで日本美そのもの」と表現される会席料理が供される。訪れるお客様それぞれの望みを推察し、その日の気温や陽の具合までも見極めながら旬の素材に丁寧に手を加える。その献立はまるで一つの物語を紡ぐかのように組み立てられ、一つとして同じものは無い。さらに、2021年ベストソムリエを受賞したソムリエが組み合わせるワインや日本酒がその奥深き料理に新たな創造を加える。「本物の日本料理が楽しみたいなら柏屋を訪れるといい」。そんな評判に誘われて、日本文化の美しさを感じる一期一会の美食旅に出かけてみてはいかがだろう。

  • ルレ・エ・シャトーの価値
  • ルレ・エ・シャトーの価値

住所:大阪府吹田市千里山西2-5-18
TEL:06-6386-2234
URL:https://jp-kashiwaya.com/senriyama/top.html
営業時間:昼 12:00~13:00、 夜 18:00~19:30
休業日:日曜日

ローカル・ガストロノミーの真骨頂とちぎフレンチで口福を味わう

オトワレストラン / 栃木県

別邸 仙寿庵/群馬県

地産地消のパイオニアとも言われる音羽氏。レストラン業にとどまらず、地元の農家が作る食材のブランド力を上げるための支援や食育への取り組みなど、活動は多岐に渡る。

 「厨房のダ・ヴィンチ」と呼ばれたフランスのアラン・シャペル氏に師事し、テロワール=土地の個性という考え方を学んだ音羽和紀氏。その音羽氏が2007年にオープンしたのが、ローカル・ガストロノミーである「オトワレストラン」だ。洗練されたフレンチレストランという枠に収まらず、80年代からいち早く地産地消に取り組み、「とちぎフレンチ」への強いこだわりを持ち続けた音羽氏。日本の地方都市発のそのフレンチは、群を抜く美味しさ、高いホスピタリティによって世界中にファンを持つほどに。その実力はルレ・エ・シャトー世界大会で、最も優れたシェフに贈られる「シェフトロフィー2019」を受賞するほどだ。フランスの田舎町で代々愛されるオーベルジュのように、この場所ならではの逸品を提供する、世界に誇れる日本の名店だ。

  • ルレ・エ・シャトーの価値
  • ルレ・エ・シャトーの価値

住所:栃木県宇都宮市西原町3554-7
TEL:028-651-0108
URL:https://otowa-group.com/
営業時間:夜:火~日 17:30~22:00(L.O 19:00) 昼:金~日 11:30~15:00(L.O 13:00)

ルレ・エ・シャトーの価値

※2022年1月24日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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