TOP TREND EYETREND EYE リラックスや疲労回復に。肌のエイジングケアにも。今話題のCBDとは?

リラックスや疲労回復に。肌のエイジングケアにも。今話題のCBDとは?

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北米、ヨーロッパを中心に加速する大麻ビジネスは、その市場規模から「グリーンラッシュ」と呼ばれ、10年後にはコーヒー市場をしのぐともいわれるほどの成長を遂げつつある。中でも鎮静作用などを持つ安全性の高い大麻由来成分「CBD」は、化粧品・嗜好品として製品化が進み、昨今のコロナ禍におけるウエルネス産業の拡大も相まって、急速に市場が広がっている。日本国内でCBDプロダクトを扱うブランドは、180以上あるともいわれている。目前に迫った日本の「グリーンラッシュ」に向け、CBDとは何かの詳細とその効果について紹介する。

大麻由来の天然リラックス成分CBDとは

「CBD」とは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略で、ヘンプ(大麻)から抽出される成分カンナビノイドの一つ。大麻草には100を越えるカンナビノイドが含まれているが、主となるものがTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)の2つだ。違法薬物として取り締まられているのは、幻覚作用などのあるTHCで、大麻草の葉や花、根から抽出される。一方CBDには向精神作用はなく、日本でも規制対称物質に含まれておらず、熟成した茎と種子から抽出・製造されたものに限り利用や販売することが可能となっている。最近では、百貨店のコスメコーナーや専門ショップなどでも販売されるなど、一般的に認知されるようになってきた。

大麻由来の天然リラックス成分CBDとは

リラックス効果とスキンケアCBDの効果

CBDは、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の分泌に作用することが知られており、てんかんや睡眠障害の治療に使用されることもある。これらの作用から、就寝前などにCBDオイルを摂取し、ストレスを緩和し身体の自律神経を整えることで、リラックス効果を得られることが期待されている。不安や心配事を取り除き、不眠、ストレス緩和など、さまざまな効果が期待できるCBD。吸収性に優れたCBDオイルや、取り入れやすいカプセルタイプが製品化されている。
また、抗炎症作用、神経保護作用、鎮痛効果があることが分かっており、ニキビや皮膚の炎症、アトピー、やけどなどへの効果も期待され、CBDを配合したCBDバームなどスキンケアコスメも人気となっている。

リラックス効果とスキンケアCBDの効果
リラックス効果とスキンケアCBDの効果

※ここで解説しているものはCBDの一般的な効果についてであり、CBD製品そのものの効能効果を紹介するものではありません。

2つのカンナビノイドTHCとCBD

大麻由来と聞くと、その依存性や副作用が心配になるが、CBDには身体に危険を及ぼす深刻な副作用や中毒性は認められていない。WHO(世界保健機構)が「CBDは依存性がない」という見解を2017年に発表するなど、その安全性は保証されている。
大麻が違法な薬物とされるその理由は、有害成分THC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれるからだ。THC(テトラヒドロカンナビノール)は、大麻に含まれるカンナビノイドで、向精神作用があるとともに、幻覚や記憶への影響、学習能力を低下させるともいわれている。鎮痛作用、沈静作用、催眠作用、食欲増進作用、嘔吐の抑制など、有益な作用もあるため、一部の国では医療用としての使用や販売が認められているが、日本では医療目的であっても使用や所持が禁止されているのが現状だ。

2つのカンナビノイドTHCとCBD
2つのカンナビノイドTHCとCBD

合法の基準は違法成分“THCゼロ”

国内で販売されるCBD製品に配合されているCBDは、その殆どが海外で製造されたものを輸入している。基本的には合法とされるCBDだが、輸入の際にはいくつかの規制がかけられている。そのひとつが部位についてである。輸入できるCBDは「成熟した茎又は種」由来のものと限定されており、THCを多く含む葉や花、根からの抽出したものの輸入を禁止している。輸入の際に、「大麻草の成熟した茎又は種子から抽出・製造されたCBD製品であることを証明する」証明書のほかに、成分分析の結果や、製造工程の写真の提出も義務付けられ、厳しく管理されている。当然THCを微量でも含有する製品は規制の対象となる。

合法の基準は違法成分“THCゼロ”

CBD製品の広がり

CBDオイルにはじまり、コスメとしての広がりを見せるCBDバームのほかにも、最近ではCBDを配合したグミやドリンクなど、よりカジュアルにCBDをライフスタイルに取り込める製品が発売されている。広がりを見せるCBD市場。CBD製品を販売する事業者の間では、独自に検査済み認証を発行するなど、製品の安全性を担保できる環境作りもはじまっている。
使い方次第で、生活の質をぐっと上げる可能性があるCBD。正しい知識を身に着けて、ぜひ生活の中に上手に取り入れていきたい。

合法の基準は違法成分“THCゼロ”

※2023年6月6日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。