TOP TREND EYE 【連載:旅するウェルネス】第4回:ウェルネスツーリズムの未来-スイス・クリニック・ラ・プレリー②

【連載:旅するウェルネス】第4回:ウェルネスツーリズムの未来-スイス・クリニック・ラ・プレリー②

クリニック・ラプレリー

(写真はイメージ

気持ちよく過ごすって何だろう?そんなことをいつも考えている。
自身の事だけではなく、親の健康状態、周りからの声など、年齢相応に聞こえてくるものが増えてきたこともあるのかもしれない。
私の考えは、体に不調なく、健康に過ごすこと。そして楽しく美しくあること!
どちらもあってこそ、気持ちの良い生活を送るということなのだろう。そして、この2つはもちろん両立できるものであると思う。

さて、前回に引き続きスイスのお話。
スイスのウェルネスツーリズムを体験するため、「クリニック・ラ・プレリー」へ。
クリニック・ラ・プレリーは世界でもトップクラスの医療スパとして存在し、特に、リバイタリゼーション※療法として、1週間の滞在型エイジングケア・プログラムを提供している。(※リバイタリゼーション:スイスにおける正式許可名)

リバイタリゼーション・プログラムにおいては、羊の胎児の肝臓から抽出されたCLP抽出成分を投与(以前は筋肉注射だったが、現在はサプリメントとして服用)。約1週間のプログラムで約1.5~2年持続すると言われている。

ただ、こちらに滞在し、リフレッシュして帰っていくセレブがあとを絶たない理由は、その妙薬だけが素晴らしいのではないようだ。

クリニック・ラ・プレリーのカリキュラム

(写真はイメージ

1週間の滞在中は、ヘルスチェック結果に応じ、それぞれのカリキュラムが作られる。
朝起きて、朝食、その後は医師のチェック。そのあとはトレーニングと細かく時間が決められ、さながら学生が過ごす寮生活のような気分。
ヘルスチェックはごく一般的なものではあるが、特筆すべきは、ヘルスチェックに基づき、医師の監修のもと各自のコンディションに添った運動の方法、栄養の取り方を細かく教えてくれるレッスンが組み込まれていること。

私が常々思っている事がひとつ。
健康診断を受けた際に、医師が行う健康上のアドバイス。もちろん、的確で具体的なアドバイスをくれる医師がいる事も、ちゃんと自分の生活に落とし込める方がいる事も承知の上ではある。しかしながら、よくある「運動を心掛けてね」「睡眠をしっかりとって」「バランスの良い食事を」といった、ふわっとしたアドバイスに対し、実際にどのように取り入れたら良いのか、改善する方法がわからないという方は多いのではないだろうか。

その点、クリニックラプレリーでは医師と運動トレーナー、栄養士、セラピストが連動し、
ヘルスチェックにより見つかった改善ポイントに対し、「あなたは夜に(朝に)何を食べるべきか」「どのような栄養を取るべきで、どのような食品は避けるべきか」「あなたに適した運動は何か」具体的な実践方法を、その場で叩き込んでくれるわけである。

身体の中から美しくなる

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美しく健康に生きるためには、何を食べるべきか。
クリニック・ラ・プレリーでは、「赤い肉(牛・羊など、いわゆる四つ足動物の食肉)は食べない」「夜に動物性たんぱく質を摂らない」ということがルールになっている。
つまり、ランチには魚やエビなどの魚介類やチキンは登場するが、夜は全てが菜食、ヴィーガンメニューとなる。
医師曰く、「良質な睡眠をとるため」とのこと。確かに肉を食べると消化に時間がかかり、体が休まらない、ということは一理ある。

日本でベジタリアン、ヴィーガンというと、「サラダ山盛り」や、良くて「お惣菜」形式が多いように感じる。菜食=精進料理のような印象が消えないのかもしれない。精進料理はそれはそれで良い部分があるのだけれど、クリニック・ラプレリーの食事には正直驚いた。
まるで高級フレンチのような芸術的に美しい料理の数々。見た目にも「え、これってお肉じゃないの!?」と目を疑うような、ひよこ豆でできた代替肉。ソースなどもバラエティ豊かな味つけで、目も舌も十分に満足できるコース料理なのである。ちなみにお酒は飲んでもOK。私は元来ワイン好きで通っているが、今回は断酒。夜ヴィーガンとノンアルコールの相乗効果で体が軽い!

ヨーロッパのヴィーガン文化は日本と比べ本当に進んでいると感じる。ここから「夜だけヴィーガン」にはまり、ヴィーガン先進国であるドイツにも飛び込んでみたが、こちらはまた別のお話で。

ウェルネスに必要な要素

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ウェルネス(心身の健康)にとって重要な5つの要素。
「食事」「運動」「睡眠」「歯の健康」「コミュニケーション」。
これらの要素は単体だけを見るのではなく、それぞれが連動し相互作用を生み出すことで、ウェルネスの質は向上してゆく。クリニック・ラ・プレリーでのプログラムも、それらがうまく組み合わされているように感じる。

ちなみに、クリニック・ラ・プレリーのあるスイスのモントルーは、故フレディー・マーキュリー率いるクイーンのスタジオがあることでも有名。レマン湖のほとりにはフレディの銅像が今も拳を掲げている。
少し足を伸ばし、フレディと記念撮影。そんな楽しみを持つこと、それもまたウェルネス!

プロフィール
■筆者プロフィール
春日 郁代(かすが いくよ)
株式会社ヒューマンリソースコミュニケーションズ 代表取締役
Spa~Nursery Japan オーナー
一般社団法人日本インターナショナルセラピスト協会 理事長

CIDESCO認定インターナショナルエステティシャン
CIBTAC認定スキントリートメント/ボディマッサージ
日本エステティック業協会(AEA)認定インターナショナルエステティシャン、認定講師

公務員を経て、大手エステサロンに勤務。2年後に店長となり、全国売上1位店に押し上げる。
その後京都にてサロンを開業し約35年にわたり経営。
アロマティックスキンケアブランド「Nursery」をはじめ、長年培った美容経験と女性の感性に寄り添って立ち上げた多様なビューティー商品は、アメリカ、中国、UAE他、世界中で販売・愛用されている。
また、スパアナリストとして、世界各国のスパを調査、コンサルティングを行う。
ワールドレベルの美容サービスの在り方を考え、世界に通用する美容従事者の育成とジャパニーズビューティーの国際的普及を目指し、日々アクティブに邁進している。
https://hrc.inc/

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※2024年2月7日現在の記事です。詳細はお問い合わせください。

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